冬はキライだ。
だって寒いし、お母さんのいるびょういんにユキがふったらいけないから。


フユはスキですか?


「おはよ〜…」
朝8時丁度に部屋から出る。そして、10時にお母さんのびょういんに行く。
これはボクの日課だ。
「おはようございます。今日はいつもより寒いので、温かい格好で奥様のトコロへいきましょうね。」
この人はイトコで、ボクといっつも一緒にいてくれる人。
ボクはシュウがダイスキだ。
「ほんとだ。今日はいつもより寒いね。」
外の空気がピンとしてて顔がいたい。
ダッフルコートの前で手をこすっていたらシュウがマフラーと手袋を持ってきてくれた。
「風邪をひかないようにしてくださいね?奥様が心配します。」
「うん、ありがと。……シュウは寒くないの?」
ボクはダッフルコートに手袋にマフラーまでしてるのに、シュウはペラペラのコート1まいだ。
「そうですね。あまり寒くありませんよ?」
といい終わったとたんシュウはくしゃみをした。
「……じゃあ、はい、手つないでいこ?」
「…はい、ありがとうございます。」
シュウは少しびっくりしてたみたいだけど、にこってわらってくれてうれしかった。
手袋してたけど、シュウのあったかさが伝わってきて、なんかわけもなく笑い出しそうだった。
シュウはどうなんだろう?見上げて見ようとした。
「?どうかしましたか?」
「あ・・・、雪・・・。」
シュウも上を見上げて。
「ほんとですね。今日はいつもより寒いとおもっていたら・・・。きれいですね。」
空から落ちてくる雪は1コ1コ結晶がみえてまるで白いはながふってきてるみたい。
「うん、すごくきれい・・・。」




冬が好きになったある日の出来事。
                    touka age 6, syu age 14.